税務調査・個人事業主の体験談!当日までの流れと元凶の節税詐欺会社を大公開
それは突然の出来事でした。
個人事業主として活動して2年目の2019年7月19日(金)に税務署から突然「税務調査実施」の連絡を受けました。
そこから8月1日(木)の税務調査実施日まで、うつ病にもなりかねない苦しい日々を経験。
今回は税務調査の中でも、税務調査の連絡から税務調査当日までの流れをお届けします。
個人事業主として活動している人や、これから個人事業主になろうとしている人、税務調査の連絡が来ている人の参考になれば幸いです。
税務調査の連絡は突然に
税務調査の連絡を受けたのは7月19日の午前中。
僕は基本的に知らない番号からの電話は出ないようにして、後に電話番号をネットで調べるようにしています。
(営業の電話などで時間を削られるのが嫌なので)
この日の午前中に知らない番号からの着信があり、ネットで検索してみると税務署からと判明。
何かあったのかと電話をすると
「税務調査をさせていただきます」
という内容。
僕は個人事業主として2年目で、莫大な利益をあげているわけでもありません。
ある日突然税務調査の電話はきます。
電話の内容としては
・税務調査実施の連絡
・実施日の選定
これくらいでした。
初めての体験なので、何が何だか分からず初めは税務調査の日を税務署の人の言われるがままに7月25日としました。
これは後々に疑問に思うのですが、最短で日程を組んでこようとしてきますので注意が必要です。
一旦、落ち着いて「日程に関しては後日連絡をします」とした方が良いと個人的には思います。
というのも、突然の税務調査の連絡を受けて冷静に判断できる人は少ないはずだからです。
経験者なら良いですが、税務に詳しくもない個人事業主2年目の人が、税務調査と言われても何をしたら良いかがわかりません。
ただただ税務調査実施の日を迎えることはある意味で危険です。
なぜなら税務調査員の言いなりになってしまいかねないから。
税理士さんに相談したり、冷静に考えられる期間はしっかり設けておきましょう。
税務調査の連絡後に行ったこと
突然の税務調査の連絡を受けて、普段は冷静な僕も冷静ではなくなりました。
別に所得隠しをしていたとか、そういうことではありません(重要)。
税務調査のイメージは、かつてブームとなったドラマ「半沢直樹」の金融庁捜査のようなことをイメージしていました。
家のありとあらゆるものが物色され丸裸にされた挙句、何かひとつでもミスがあれば徹底的に取り立てをされる。
そんなイメージです。
とにかく「怖い」の感情に襲われました。
そんな冷静さを欠いた状態で、何をしていったかをお届けしていきます。
税理士事務所に連絡
まず行ったのは税務調査に強い税理士さんをネットで探すこと。
電話を受けたのが午前でしたので、午後に入る手前には電話をしていましたね。
「弊社は税務調査専門ですので立会いには50万円かかります」
というところもあり、あまりの高額にさらに衝撃を受けました。
ですが、税理士事務所では基本的には数万円ほどが相場だそうですので、突然の税務調査だからといって高額な税理士さんにお願いしてしまわないように気をつけましょう。
連絡を受けてから税務調査実施予定部までは一週間もなかったので、すぐ動ける近所の税理士さんに電話をしました。
翌日には会ってくれるとの約束を得たので、ここで少し安心。
急を要する場合は、個人でやっている税理士事務所の方が、柔軟に対応してくれる可能性が高いですのでおすすめです。
自分でも確定申告を調べてみる
「税務調査は無作為に調査を行っています」
と税務署の人が電話で言っていました。
(後にこの言葉は嘘と判明します)
ですが、これもよく考えてみると不思議な点があります。
のちに税理士さんとの会話でわかったのですが、開業して数年程度の個人事業主の元に税務調査が入ることはほぼないとのこと。
個人事業主で、開業してそれほど年数が立っていない場合に税務調査の連絡が来るということは
・無作為でヒットした
・何かしらの原因がある
このどちらかです。
ですが、少し税務署側の視点に立って考えてみます。
大きな稼働をかけてまで、稼ぎが少ない開業間もない個人事業主のところに税務調査に行くでしょうか?
同じ稼働をかけるなら、多くの税金を取れるであろう場所に目星をつけて調査に入ると思います。
税理士さんに電話をしてからは徐々に冷静さを取り戻し、このように考えるようになりました。
つまり僕の過去で、税に関する何かしらの不具合や、税金を取り立てられる何かが会ったのではという推測が。
そこで、自分でも過去を振り返ってみました。
すると
「間違いなくこれだ」
という衝撃かつ悔しい出来事が判明したわけです。
(後で記述します)
連絡を受けたら、怪しいと思えることはないか自分でも調べることをおすすめします。
税務調査実施後に確定申告の修正申告を提出するのと、税務調査実施前に自分から修正申告を行うと罰則のパーセンテージが変わるとのこと(これも超重要で税務調査官の狙いはここです)。
それだけではなくとも、自分で調べて修正申告をするという誠意は見せた方が後々を考えた場合良いかと思います。
税理士さんのそのように言ってましたので、税務調査の連絡を受けたら自分でも調べて、考えられる部分はすぐに修正申告を行いましょう。
税務調査連絡後に判明した節税コンサル詐欺被害
税務調査連絡を受けてからというもの、前述した半沢直樹のイメージがあったので、一気に睡眠と食事が取れない精神状態に陥りました。
さらにそこへ追い討ちをかける出来事が判明。
メンタルが崩壊し、自殺が頭を埋め尽くした税務調査連絡後から税理士さんとの打ち合わせ、修正申告提出までをお届けしていきます。
節税コンサル詐欺に遭っていた可能性が浮上
税務調査連絡以外に自分に追い討ちをかけた出来事。
それは、節税コンサル詐欺。
自分で確定申告に関して調べていると、事業での申告で致命傷となるような申告(過少申告や所得隠し)はしていませんでした。
そんなことするわけがありません!
ですがひとつ気がかりなことがありました。
2年前に受けた節税コンサルの請求書。
メンタルがボロボロだったにも関わらず、これはおかしいと感じました。
そして、その節税コンサルサービスをしていた会社をネットで調べ、要約すると節税ではなく脱税行為に当たるということがおおかた判明。
この時点では、あくまでネット情報で自分で判断したので脱税疑惑という段階です。
その後、税理士さんのところへ駆け込んだのが税務調査連絡を受けた翌日7月20日の土曜日。
税務調査の連絡と、節税コンサル詐欺にあった可能性もあり、前日は寝られるわけもなく、ほぼ睡眠時間0の状態で税理士さんのところへ駆け込みました。
事情を話すと、税理士さんからも
「これは節税じゃなくて脱税になりますね」
という回答。
ここで感づきました。
今回の税務調査は、この節税コンサルを受けた人間に回っていると。
つまり僕は、節税のサービスを受けていたと認識していましたが、税法的にはこの会社に騙され脱税をしていたことが判明しました。
詐欺被害額が数百万ということが、さらなる追い討ちをかけましたね……。
税理士さんと打ち合わせ
節税コンサル詐欺にあっていたという受け入れがたい現実ですが、事実は事実です。
過去を悔いても仕方がないので、税理士さんとこれからのことを話し合いました。
まずは修正申告書を提出すること。
そして、税務調査の日程を変えてもらうこと。
当初の税務調査予定日7月25日から8月1日にずらしていただきました。
税理士さんにお願いする場合は、契約書のようなものが必要になります。
ただ、お願いをすると税務署とのやり取りをしてくれますので、自分のことに集中することができます。
確定申告の内容を自分で調べ、気が付いた時点で修正申告を行うことは正しいことです。
税理士さんが言うので、税法的にも問題はありません。
ですので、節税コンサルで経費として圧縮していた分の利益を再計算し修正申告書の作成に取り掛かることになりました。
この時点で自分ができることはこれしかありません。
あとは税務調査当日の立会いを税理士さんにお願いするという流れでこの日は終了です。
修正申告書の作成と提出
修正申告書を作ると言っても、作り方も分からなければ、申請書提出までの流れもわかりません。
睡眠食事が取れないメンタル状態の中で、何度も税理士さんに電話をしたりネットで調べたり、とにかく行動をしました。
むしろ行動していないと、自殺という言葉が何度も襲ってきたので、動きまくっていて正解だったと今では思います。
分からないことはとにかく税理士さんに聞きましょう。
修正申告書は税務署でもらえます。
その書き方については税理士さんが教えてくれますし、税務署でも教えてくれるらしいです。
僕は税理士さんにお願いをしたので定かではありませんが、税務署の人は書き方を教えるとも言っていました。
修正申告書を作成すると税務署へ提出します。
提出と同時に、納付書が渡されますので、それを金融機関に持っていき支払うというのが一般の流れのようです。
僕は税務調査を控えていましたので、納付書は一旦持ち帰りとしました。
即日支払えない場合は、後日でも支払いの相談ができるとのことです。
僕自身が修正申告書を提出したのは、税務調査前日の7月31日。
計算に時間がかかって直前になりましたが、税務調査前までには出しておいたほうが無難ですし必ずやっておきましょう(後で付け込まれない為にも)。
ここまでが税務調査の連絡があった7月19日から修正申告を提出した7月31日までの流れ。
連絡を受けたときは頭が真っ白になるかとは思いますが、税理士さんとの相談をお勧めします。
税務調査連絡後にわかった節税コンサル詐欺を行った会社とは
少し話を戻して節税コンサル詐欺を行った会社について。
これは税務調査を行った調査員の人も言っていましたので、この会社サービスを受けた人への注意喚起という意味も含めて公表しておきます。
その会社は
「LSIホールディングス」
この会社のサービスを受けた人を中心に税務調査を回っていると言っていました(つまり無作為で調査しているという電話越しでの話は嘘だった)ので、この会社の節税コンサルを受けて、まだ税務調査がきていない人は直ちに修正申告を行いましょう。
税務署はこの会社の顧客を全て把握しています。
だから僕の元にもきたわけですが。
ネットを調べると、このサービスを受けていない外部の人の様々な情報が飛び交っていますが、税務調査を実際に受けた僕がお伝えします。
必ず修正申告をしましょう!
LSIの行為は節税ではなく脱税です。
「連絡がないから大丈夫」と思っていては地獄を見ます。
被害者だからという考えは通用しません。
詐欺に遭ったという事実は受け入れ難いですし、追加で税金を払うということも正直受け入れ難いかもしれませんが、もう一度お伝えしておきます。
必ず修正申告をしましょう!!
まとめ
税務調査の連絡から税務調査前日までの流れと節税コンサル詐欺を仕掛けた会社をまとめてみました。
実際の税務調査当日の内容については別記事でまとめたいと思います。
税務調査の連絡は突然きますし、個人事業主で開業してから間もない場合に調査に来ることはほとんどないそうです。
よほどの売り上げがある場合には来ることもあるそうですが、その可能性は限りなく少ないとか。
とはいえ、今回僕が遭遇した意図せぬ脱税も起こり得ますので、節税コンサルなどと掲げているサービスは疑った方が良いです。
サービスの提案を受けた場合は、きっぱり断るか税理士さんに相談することをおすすめします。
節税コンサル被害を受けて、詐欺師は今も何食わぬ顔で過ごしていると思うと不愉快ですが、自己責任という部分もありますので、日頃から注意して起きましょう。
また、突然の税務調査の連絡が来るとパニックになると思いますが、冷静に税理士さんに協力を仰ぐと良いです。
こうしたことは素人が考えるより、プロに任せた方が解決策や取るべき行動がわかってきます。
精神的に負担を強いられる税務調査ですが、連絡が来てしまった以上は無視できませんので、税理士さんに相談をして適切な行動を取っていきましょう。
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